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  • 最近見たSF夢の話「UFOがやってきた」

    ある日、月の軌道上に超大型UFOがワープアウトしてきた。

    その巨大さは約100Kmもあり昼夜を問わず目撃した地球人は恐怖と興味を覚えた。

    ”いつ、地球にやってくるのか?”

    巨大UFOは地球の引力に負けず、1日3週のペースで地球の周りを10日周回した。

    巨大UFOが飛来して11日目。とうとう地球大気圏への突入が始まった。
    推定着陸地点は中国甘粛省のゴビ砂漠内と予測された。

    UFOは約18時間かけてゆっくりと大気圏を突破。
    100kmを超える超巨体は大気の摩擦を物ともせず降下から20時間後にゴビ砂漠へ着陸した。
    その風圧の影響は高さ1000mまで黄砂を巻き上げ風下の各地は大被害が発生した。

    国連は国連軍を主体とした調査団の派遣を検討したが中国による「我が国に来たゲストは国家として中国が対応する」との強硬姿勢に国連は紛糾した。

    国連の結論が出るまでもなく、中国は未知のテクノロジーに先鞭を付けるため、人民解放軍を派遣。

    しかし、砂漠に着陸したUFOは沈黙していた。

    中国政府は他国に先駆けてコンタクトを取ろうとUFOとの接触を試みるが、電波、光、音、物理すべてのアクションに無反応だった。
    着陸から一週間。時折、UFOから小型UFOが発着するが、意思の疎通は全く進まなかった。

    中国の第三種接近遭遇が停滞した段階で、国連の調査団が多国籍軍調査団としてゴビ砂漠に入り、中国を含めた調査団が改めて巨大UFOに接触を試みた。

    しかし、巨大UFOは沈黙を続け、反して小型UFOの出入りが頻繁に起こるようになった。
    小型UFOは高速かつステルス性を備えており、軍事レーダーに観測されず、人間の目視による目撃情報が多発した。
    そしてついに家畜の拉致事件が発生した。

    目撃者の農場主は「映画のようなシーンで今でも夢だったのかと思うぐらいだ」とUFOに吸い込まれる牛の姿を傍観するだけであった。

    UFOが着陸して30日が過ぎた。
    この日、地球人はパニックに陥る。

    ついに、小型UFOが人間を拉致したのだ。

    最初、被害は数人と思われていたが、考えは裏切られ事態は重大局面に入る。
    甘粛省の15の都市、街から4万人以上の人間が小型UFOに拉致されてしまった。

    巨大UFOと接触のため、ゴビ砂漠駐屯地の国連軍は数千機の小型UFOが母船を往復する様を見て「鉢が巣に餌を運んでいるようだ」と恐怖した。

    全世界に戒厳令が引かれ、外出禁止となり、国連軍は巨大UFOに拉致被害者の開放と地球への侵攻目的を明らかにするようあらゆる方法で接触を試みるが、巨大UFOは沈黙を続ける。

    戒厳令。人の居ない市街地上空を小型UFOが獲物となる人を探している。
    国連は巨大UFOを侵略者であり、地球から排除または破壊する事を決議。

    地上と空から破壊のため波状攻撃を行う。

    しかし、大気圏を無傷で侵入する巨大UFOの外殻は予想通り固く、通常攻撃での破壊は困難と判断。

    第二次世界大戦以降、初の攻撃目的による核ミサイルのボタンが押された。

    だが、核爆発の衝撃は巨大UFOの堅牢性を証明するに過ぎなかった。

    国連は地球人の拉致被害を最小限に抑えるために各国の軍隊を再編成。

    国連軍の指揮権はアメリカを中心に。ゴビ砂漠での軍事統括権は中国が担当し小型UFOの追尾、撃墜、排除の対処しかできない状態になっていた。

    地球人の拉致から10日。
    小型UFOの拉致飛行を逆手に巨大UFOから脱出した人間が救出された。

    内部の様子を語る男性は「母船の中はエイリアンのような生命体は居ないようだった。中は加工工場のようなイメージを持った」と証言した。

    巨大UFO着陸からすでに何度も意思の疎通を図ろうとあらゆる手段を講じてきたが、ここにきて巨大UFOは無人機ではないかとの推測が立つようになった。

    無人の巨大UFOから小型UFO無人機による拉致。
    行動パターンは働き蜂のような往復行動。

    国連軍は火力攻撃から内部への非火力攻撃へ作戦転換を考えた。

    人間型のドールに時限式の化学反応弾を詰め込み内部へ拉致させる。
    小型UFOに向けてセメントと磁力を持った砂鉄の弾頭を打ち込む。

    機械的損耗を目的とした消耗作戦を展開した。
    スタンドアローンで侵攻してきた巨大UFOゆえに小型機といえど稼働に限りはあるはず。

    化学反応弾人形ドローンは約5000体を内部に送り込むことが出来た。
    磁性セメント弾はすでに5万発を巨大UFOの発着口と小型UFO本体へ打ち込むことに成功。

    効果はすぐに現れた。
    小型UFOの発着数が極端に減ってきたのだ。

    核爆弾を物ともしない巨大UFOも故障という物理攻撃には耐えることが出来なかったと言える。

    国連軍はさらに30万発の磁性セメント弾と金属の腐食を早める酸化ナトリウム弾を100万発打ち込み巨大UFOから発進する小型UFOを沈黙させた。

    巨大UFOの沈黙から30日が過ぎ、世界に敷かれていた戒厳令は解除された。

    改めて国連調査団が巨大UFOの停止を確認後、小型UFOの発着口から内部に侵入したが腐食弾とセメント弾の影響で最深部へのアクセスは不可能となっていた。
    また、UFO底部は地球上の金属では切断できず、結局内部への調査は叶うことなかった。

    という夢を見ました。
    なんの映画の影響でしょうね?