デイ・アフター・トゥモローって映画、覚えていますか?「1兆トンもある南極の棚氷が分離した」

2004年に制作されたアメリカ映画の「デイ・アフター・トゥモロー」。
南極の棚氷が分離・崩壊して海水温度が低下し、異常気象が起こるパニック映画でした。

映画の冒頭で、すでに崩壊した南極のラーセンB棚氷の亀裂部分が映し出されているそうですが、今回2016年に確認されたラーセンC棚氷の氷塊1兆トンが分離したそうです。

NASAが2016年12月1日に撮影したラーセンCの亀裂写真

デイ・アフター・トゥモローの劇中では、気象学者の主人公が棚氷の崩壊に遭遇します。
溶け出した氷が大量の真水となって海水の塩分濃度を下げ、海流の変化から異常気象が起こると訴えますが、事態が起こるまで相手にされません。
しかし、地球規模で急速な異常気象が次々と起こり、予測は最悪の速度で進んで行きます。

今回分離したラーセンC棚氷は、観測史上最大だそうです。
大きさは約5,800平方キロメートル。
大きさが5,774.39平方キロメートルの三重県と同じくらいの面積。
東京都の面積が2,190.9平方キロメートルなので、東京都約2.6倍の大きさの氷が南極の海に漂い始めたことになります。

なお、分離して氷山となった棚氷は、以前より海面に浮いていたため、直ちに海面上昇は起こらないとされていますが、デイ・アフター・トゥモローのような異常気象になると怖いですね。

ちなみに、南極関連のSF映画で「TEH THING」遊星からの物体Xという1982年の映画では、南極の氷に閉じ込められていた、生物と融合して成り代わってしまうという危険なエイリアンがいましたのでコチラも恐ろしいです・・・